【不正防止コラム vol.1】現在、どんな不正が起きているのか?

これから7回に渡って、「不正防止のための組織・人材マネジメント力強化プログラム」と題し、(株)日本能率協会コンサルティング 生産エンジニアリング革新センター チーフ・コンサルタント 辻本靖氏によるコラムを掲載します。
内容やテーマに関心・質問がありましたら お問い合わせフォーム より、どうぞお寄せください。(本コラムは2017年1月31日にJMA開催のイベントで講演された内容を再編集したものです)

辻本講師
辻本 靖(株)日本能率協会コンサルティング
生産エンジニアリング革新センター  チーフ・コンサルタント

自動車機械部品メーカーでの設計業務を経て、㈱日本能率協会コンサルティングに入社。
モノづくり領域を中心として、開発・調達・生産領域の改善と定着支援に従事。生産領域では、コストダウンや品質改善等、工場における全社課題の解決を支援。現場と一体となった活動による人材育成、体質改善も進めている。
最近では、品質に関するコンサルティングを多く手掛けており、特に、開発から生産領域にいたるまで「未然防止」をコンセプトに活動している。品質保証体制構築支援、開発段階からの問題発見力強化などをテーマに、単なる手法の導入ではなく、マネジメント課題を捉えた上での未然防止体制の構築を心掛けている。

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今日、顧客要求の高度化や開発期間の短縮化など、ものづくりは益々難しさを増している中、経営の基盤を揺るがしかねない不正事件が発生しています。

このような事件が起きると、第三者部門の設置や監査機能の強化といった施策が講じられますが、ライン部門が主体性を持った活動にはなりにくく、不正につながる問題の芽が残り続けてしまう可能性はゼロではありません。

そこで、第三者の監査機能の強化のみならず、従業員マインド、仕組み/プロセス、製品技術力(プロダクト)といった組織全体のマネジメントとしての発生メカニズムを捉え、不正の発生防止に向けて、企業が、またはライン部門のマネージャーがどのようなことを実施していくべきなのかについてお話したいと思います。

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まず、現在、世の中でどのような不正が取り沙汰されているのでしょうか。

自動車関連では、開発プロセスにてデータの改ざんがありました。このデータの改ざんは、建設や素材系企業でも同様の不正が取りざたされており、社会的な関心を呼びました。

また、社会インフラを扱う企業においては、安全に関わる事故や不正が見られます。ライフサイクルが長く、安全が大前提となる業界特性上、点検業務などが規定化されますが、そのようなルールが守られていない、あるいは結果として大きな事故を引き起こしてしまう例も、典型的な不正/不祥事の例として挙げられます。

食品業界では、食品安全に関わる事件が2000年頃より大きなニュースになっています。食中毒、使用期限切れ原料の使用、表示法違反などがありますが、近年は異物混入でも大きなニュースになっています。異物混入については、事故が起きた後の企業の対応に厳しい視線が集まっています。SNSなどにより、情報拡散のスピードが圧倒的に速くなっていることからも、企業にとっては大きなリスクになる事態です。

また、顧客情報漏洩、インサイダー取引など情報セキュリティの問題も近年増加しています。昨今あらゆる情報がデータ化されていく状況の中では、情報セキュリティのリスクは高まるばかりです。

それ以外にも、企業の存続を揺るがす会計の粉飾など、経営層レベルで発生している件もあります。現場で、そして経営層レベルで、様々な業界で、様々な種類の不正が起きているのが昨今の企業を取り巻く実態です。

不正防止コラム vol.2
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