これからの生産技術者の役割【第1部】4. これからの生産技術者に求められるミッション(3)

3 デジタル化への対応

1970年代に入って、現場に数値制御(NC:Numerical Control)装置が導入されてきた。工作機械にコンピュータを導入し、デジタルでサーボモーターを動かし、自動制御する構造であり、コンピュータから出されるパルス信号に従って、サーボモーターを動かす原理である。生産技術者は当時から、専用のプログラム(APT:Automatic Programming Tool)言語等で図面に応じて、工具を選択し、2次元、3次元の世界で空間座標を定義し、工具の軌跡を創造し自動加工をしてきた。1980年代には、ターボチャージャー(過給機)の羽の複雑な形状を5軸制御(X,Y,Z,a,β 軸)のマシニングセンターで加工するまでの水準に達してきている。

一方、製図では、IBMがCADAM(Computer Augmented Design and Manufacturing)を出し、1980年代から使われるようになっている。これに設計者は、公差条件、溶接記号、部品表を付け加えて図面を作成してきた。CADAMにはNCのプログラムAPTに落とす自動作成支援機能が当時からあった。これに生産技術者は、選択工具、工作機械の加工条件(回転数、送り速度、注油方式等)を選択し、自動加工をしてきた。ここではじめて、CADとCAM(Computer Aided Manufacturing)がつながったのである。

当時から生産技術者の役割は、設計者の図面を実際の“もの”にするための加工条件の設定、とくに公差や精度出しに力を注いできた。3次元CADは、1980年代はじめにフランスのダッソー(航空機製造メーカー)がCATIA(Computer graphics Aided Three dimensional lnteractive Application)を開発している。本格的な普及が始まったのは、1990年代後半からである。

3次元の世界に入って、生産技術者の悩みはさらに増えた。CAD上は、自由曲線とか自由曲面がソリッドモデルで自由にできるようになった。カラーリングも無限に近い色、グラデーションができる。ところが、“もの”はそれほど簡単にできないのである。今日、試作レスを企業は志向しており、そのために経験の世界をロジック化、数式モデル化、プログラム化することが生産技術者の役割になっている。

これからの生産技術者の役割 目次
まえがき

経営戦略と生産戦略の整合化を

ものづくり改善体制づくリヘ5つのキーワード

あとがき

ものづくりで、前人未踏の地を開拓する

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