生産技術者のためのコストダウンの見かた・考え方習得セミナー
目的
グローバルなものづくりが進む中、生産技術者の役割は非常に重要なものとなってきており、再度生産ラインを点検すると、コストダウンの可能性は十分残されているのが現状です。
本セミナーでは、第一に生産技術・生産準備段階での加工費のコストダウンに焦点を合わせ、コストダウンの可能性診断、IE・品質工学を融合した生産設計の進め方とコストダウン手法を習得します。
次に自動化阻害要因である工程内の情報変化による余分な投資の拡大を防止し、「効果」「容易性」「作業環境」の視点から、最適な自動化の優先順序を学びコストダウン実現に向けてのアプローチ方法を学びます。
最後に、生産技術者の基礎知識として知っておきたい投資と利率の考え方と設備投資の経済計算を学んでいただきます。
生産技術者に必要なコストの知識を体系化したセミナーです。講義と演習を通じて、コストに強い生産技術者を目指します。
対象
- 生産技術者(若手~中堅程度)
- コストダウン活動推進プロジェクトリーダー、およびスタッフ
- 原価企画、原価見積、原価管理などコスト計算に携わる方
プログラム
※電卓を持参してください
1日目 10:00~17:00
1 生産技術者に必要な原価の基礎知識
-原価をどのような視点でみるのがよいか-
・原価の仕組みと原価を整理する
・材料費・労務費・製造経費を計算する
・直接費と間接費、変動費と固定費とは
・事前コスト検討に必要な原価計算
2 生産技術段階のコストダウン余地を追求する
-コストダウン余地を発掘する目を鍛える-
・生産技術段階のコストダウンの焦点は加工費
・加工費の基本機能、補助機能、ロスとCD余地
・加工時間の基本機能、補助機能、ロスの中身を分析する
・最強のものづくりとコストダウン手法
[演習]基本機能を確認してコストダウン余地を発掘する!
3 基本機能だけで工程を作ってみる
-あるべき姿から追求する-
・最強のものづくりに必要なIEと品質工学
・デザインアプローチで生産設計に挑戦する
・工程・作業の機能を見直し工程系列を追求する
・モノづくりのコア技術を確立する
4 ばらつきの無い最適設備を設計・選択するには
-設備のパラメーターを設定する-
・品質工学で作業条件を確立し標準化する
・自動化の容易性と効果を検討する
・優先順序を決定する
2日目 10:00~17:00
5 経済性工学の基礎を理解する
-ここが分かれば経済計算は怖くない-
・お金の計算には3種類ある
・意思決定の原則を理解する
・お金の時間的価値を計算する
6 設備投資の経済計算を実践する
-目的別の経済計算のツボとコツ-
・設備投資のプロセス
・設備投資の種類と経済計算
・新規を目的にした経済計算のやり方
・取替を目的にした経済計算のやり方
・省力化を目的にした経済計算のやり方
[演習]実践!設備投資の経済計算を体験する!
-設備を新設するか、移設するか-
7 設備設計と選択を成功させるには
-設備設計と選択の確認ポイントを整理する-
・新規設備は設備能力を有効に活用する
・既存設備は工数が少ない設備を選択する
・設備スピードのあるべき姿を追求する
※プログラム内容は変更になることがありますので予めご了承ください。途中休憩、昼休みを挟みます。