講師と相談しながらカスタマイズプログラムづくり 電気安全環境技術研究所インタビューVol.3
高度な機能を持つ製品の安全性確保と早期開発のニーズが高まるなか、提供する企業側には未然のトラブル防止や時間・コストのロス低減がより一層期待されています。開発・設計時点からの「先手」の信頼性向上の取り組みも、その製品や提供企業の付加価値として重視されているとも言えます。
今回は、認証機関として製品安全対策に携わる技術者向けに「製品安全技術作り込みセミナー」を導入いただいた、 一般財団法人電気安全環境研究所 経営企画部長の住谷 淳吉様にお話を伺いました。 聞き手は日本能率協会(JMA) 近藤健介です。 第2回の内容はこちら
JMAに依頼いただいた決め手とは?
(近藤)
公開セミナーを丸々全部やると4日間のプログラムになってしまいますので、やはり社内で実現されるには絞り込みが必要だったのですね。
(住谷)
全部取り入れたいのは山々だったのですが、時間的にも予算にも制限があるため、受講できる人数が少なくなってしまいます。
できるだけ多くの者に受講してもらいたいと思い、重要なものに絞って、2日間程度のプログラムにカスタマイズさせたいと考えました。
私も経験があるのですが、講義には流れというもがありますので、プログラムの内容を省略するというのは、流れをきってしまうので、なかなか難しいものです。そのため、そういったカスタマイズに応じていただけるか、非常に不安でした。
(近藤)
今お話しいただいた不安などは、どのようなかたちで解消されたのですか。
(住谷)
事前に講師の方と一緒に来ていただいて、”われわれは、製品事故とはこういうふうに起きて、事故品とはこういうものなのだということを受講者に見させ理解させたい”というように、具体的な要望を伝え、それに合うように講師の方にプログラムを設計していただきました。
われわれも、部分的にプログラムに入れて欲しいテーマをある程度指定させていただいたのですが、それに対しても真摯にアドバイスをいただき、お互いにこれでいいのではないかというところで合意ができましたので、大変助かりました。
講師の方と相談できて、悩みは消え、事前に不安を解消することができました。
それでも、2日間は長いかと思ったのですが、受講者もかなり集まり、満足度も高かったので、大変良かったと思っています。
(近藤)
ありがとうございます。続いて今回の研修を実施するにあたって、JMAにご依頼をいただく決め手となったものがあれば、教えていただけますか。
(住谷)
1つ目は、実際に製品事故の経験をしている企業経験者の方の話が聞けるということでした。
2つ目は、研修のカスタマイズを実施する中である程度こちらの要望を聞いていただけたことです。
この2点から、最終的にJMAさんのご提案プログラムに決めさせていただきました。
(近藤)
実際に利用いただいてみて、率直なご感想やご意見などをお聞かせいただければと思います。
(住谷)
講師の方は、非常に慣れていらっしゃるのだと思いますが、こちらの話もよく聞いてくれますし、その上でプログラムをこちらの希望に基づいて組み替えていただけましたので、助かりました。
~つづく3/4~