ものづくり幹部アカデミー(シリーズ) 次世代ものづくり幹部育成コラム その3

明日を革新する組織化

日本能率協会による「経営課題実態調査」によると製造業の重要課題は、

(1)収益性向上
(2)人材の強化
(3)優秀な人材の獲得や育成
 でした。

ここから、ものづくり幹部による「企業は人なり」という考え方の実務展開と、高収益体質を維持する目標達成と一体化した組織的な活動への期待が感じられます。

ものづくり幹部には「明日を革新する組織化」を実現する役割がありますが、ここでは以下のような課題があります。

■ 変化を嫌い、面倒くさい改善や改革などは出来るだけ手を付けずに日々の生産活動を続けたいという本音の打破
■ 2:6:2のやる気の2割に集中して、指導、成功と体験を褒めて6割の付和雷同グループをやる気に導く原則の活用
■ リーダーがお手本を示す活動(率先垂範)、すなわち現場へ出て泥をかぶってでも愚直に改善や改革を先導し、結果が出るまで活動を続けるという努力(別名「火つけ役」)
■ チームによる改善活動の成功事例・成功体験を共有化して、組織の体温をあげ、その事例を本当の意味で組織に定着させる「見える化対策」

「明日を革新する組織化」活動のお手本に、日産・ゴーン氏が行ったクロスファンクション(組織を超えて重大課題を積極的に対策する組織的な活動)と、JALにおける稲盛氏の改革があります。両者とも、予算として定めた各種の目標の見える化を図り、ひとりひとりの活動や貢献度などが判る仕組みの運用だったためです。

なお、この「目で見て判り、ものづくり幹部が利用可能な技術手段」ですが、これをかつてJMAで普及してきたTP展開図で解析すると、見える化と共に全体をつかむことが出来ます。

次回は更に具体的に「徹底的な原価低減体制と運営」について考えます。

~その4「徹底的な原価低減体制と運営へつづく」(来週配信予定)~

その1「儲かる仕組みづくりの見える化」
その2「生産革新MAPによる見える化」
その3「明日を革新する組織化」
その4「徹底的ムダ排除の実務」
その5「不良・故障・ケガゼロ生産」
その6「徹底的ムダ排除の実務」~           
その7「技術・技能伝承の実務」
その8「IoT時代の市場対応生産」
その9「若手が集まり、定着・自己育成が進む職場づくりIoT時代の市場対応生産」

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